理論は後からついてくる?!

12/6/1999 by Shigeyuki Seko


応用編

1) Make ファイル

Make ファイルは、コンパイラがコンパイル作業をする為の手順を書いたファイルです。
クリエーターID やプログラム名を変更する場合にはこのファイルの内容を変更します。

Make ファイルはテキストファイルです。テキストファイルを編集できるエディターで Makefile という名のファイルを開いて下さい。(Windows のメモ帳でも OK です)
PictureBook の Makefile の内容を以下に示します。

OBJS = book.o
TTY = /dev/ttyS1
CC = m68k-palmos-coff-gcc
GDB = m68k-palmos-coff-gdb
#uncomment this if you want to build a gdb debuggable version
#DEFINES = -DDEBUG
CSFLAGS = -O2 -S $(DEFINES)
CFLAGS = -O2 -g $(DEFINES)
LIBS = -lc
PILRC = pilrc
TXT2BITM = txt2bitm
OBJRES = m68k-palmos-coff-obj-res
BUILDPRC = build-prc
PILOTXFER = pilot-xfer

ICONTEXT = "PicBook"
APPID = PiBk

all: book.prc
.S.o:
   $(CC) $(TARGETFLAGS) -c $<
.c.s:
   $(CC) $(CSFLAGS) $<
book.prc: code0000.book.bin code0001.book.bin data0000.book.bin bin.res
   $(BUILDPRC) book.prc $(ICONTEXT) $(APPID) code0001.book.grc code0000.book.grc data0000.book.grc *.bin pref0000.book.grc
   rm -f *.bin *.grc *.res
code0000.book.bin: book
   $(OBJRES) book
code0001.book.bin: code0000.book.bin
data0000.book.bin: code0000.book.bin
bin.res: book.rcp
   rm -fr *.bin
   $(PILRC) book.rcp .
   touch bin.res
book: $(OBJS)
   $(CC) $(CFLAGS) $(OBJS) -o book
clean:
   rm -rf *.[oa] book *.bin bin.res *.[pg]rc .gdbinit

この中で太字で書かれた部分を修正する事でプログラム名とクリエーター ID が変更できます。
クリエーター ID は Palm OS がソフトを識別する為に必要な名前です。もしクリエーターIDが同じソフトが存在すると Palm にインストールした場合に上書きされてしまいます。従って各アプリケーション毎に個別の名前を持っています。このクリエーターIDが世界じゅうで重複しないようにここのサイトで登録管理しています。
クリエーターIDは4文字の英数字です。さらに一文字は必ず大文字の英数字が含まれていなければいけません。なぜならば全て小文字のクリエーターIDはパームコンピューティング社で予約されているからです。
ソフト制作に慣れて来て、オリジナルの Palmware を発表する場合にはここでクリエーターIDを登録し、上記リソースのAPPIDの部分を修正します。

<重要>

クリエーターID は非常に重要な意味を持ちます。もし正式登録されていないクリエーターIDを勝手に使って Palmware を公開した場合、インストール時に同じクリエーターIDを持つソフトを消してしまったりと様々な迷惑をかけます。
本プログラム Picture Book のPiBkは既に登録済みです。このクリエーターIDを使っているかぎり同じ Picture Book のソースをそのまま使用した絵本ソフトに上書きされるだけですので安心?です。(Palmひとつにひとつの絵本って訳です)なれるまではこのまま使用する事をお勧めします。

 

つぎはリソースの説明です。