私の相棒

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私の相棒、PalmOSのCLIe NX80V(写真右)です。

すべてのアドレスデータ、仕事のスケジュール、メモ、会議録、子供の絵、家族の写真、ありとあらゆるデータがすべて入っています。
大げさではなく、本当にこれがないと仕事になりません。

いつも腰のベルトに付けて、肌身はなさず持ち歩いています。
携帯電話を忘れてもこのPalmを忘れることはありません。
このPalmを持っていないということは、何もしない日、すなわち完全なオフの日です。

ここまで手放せなくなってしまうとは、自分でも驚きです。

私とPalmの最初の出会いは今から8年前、1997年にアメリカに滞在した時にさかのぼります。
当時、まだ日本語も使えないPalmは、アメリカのエンジニアの間で、使えるツールとしてかなり普及していました。現地のエンジニアが使っているPalmに興味を持ち、同97年にPalmがOEM供給していたIBMのWorkPad(写真左)をアメリカで購入しました。これが私が手にした最初のPalmです。
このWorkPad、今でもまったく問題なく動作します。

その時のことを今でもはっきり覚えています。
ショーウィンドウに飾られたPalmとIBMのWorkPad。OEMですから中身は一緒で、筐体の色とロゴしか違いはありません。どちらにしようかと迷っていたところ、近くのアメリカ人が近寄ってきて話し掛けてきました。

迷っているのかい?IBMのを薦めるよ。

なぜ?と聞くと、

IBMはサービス窓口に1-800(電話代無料の番号)が使えるからだよ

と言われて納得して購入しました。

購入して、はじめて入力したのはスケジュールに一言

97年 WorkPad 購入

この時入力したスケジュールデータは、現在使っている NX80V にもそのまま残っています。
すなわちこの8年間、データを完全に飛ばしたことが一度もありません。
これこそが今でもPalmを使用している最大の理由です。

もちろんリセットをかけたことは何度もありますが、PCと簡単に同期が取れるというPalmの特徴からこまめにPCと同期し、データは常にPCとPalmの両方に入っていました。さらに機種を変更する場合も基本的なデータはそのまま移行できました。

私がPalmを使っている最大の理由は派手な機能のためではなく、高機能な最近の携帯電話よりもシンプルな基本ソフトとそのデータのためです。
私にとってはPalmはすでにドライバーやペンチのような一番身近な道具です。

これからも私の良き相棒としてがんばってもらいます。
(どんなに酷使しても訴えられませんからね)