フィルムの巻き取りレバー

フィルムの巻き取りレバー。
昔の35mmカメラで撮影し終わるとクラッチを解除してクランクをくるくる回してフィルムをパトローネに巻き戻したあれです。

なんだかとっても昔のことを思い出しました。
昔、学生時代に私は写真に凝っていて、セミプロのバンドのコンサートの写真を撮ってお金をもらったりしました。

もう撮影中は戦争のようです。

スポットライトを多用するステージの露出は露出計などあてにならず、すべて勘の世界でした。
助手なんかいませんから一脚をつけた2台のカメラをふりまわしながら時間との戦いでした。
一番問題なのはフィルムを入れ替えるタイミング。
まだ充分フィルムが残っていてもタイミングよく交換しないと大切なシーンを撮り損ねます。
もちろん事前にスケジュール表をもらってだいたいの交換タイミングは決めておくのですが盛り上がってくるとその通りに事は運びません。

今はデジカメで一度に撮影できる枚数が飛躍的に増えているのでこんなことは無いのでしょうね。フィルムだと36枚が最大ですからフィルム交換も頻繁になります。

当時、写真は体力勝負みたいなところがありました。
重いカメラを本当に振り回していました。
今、撮影することを素振りという人もいますが、200mmとか300mmのたまをつけて本当に素振りをしているような状況です。
当時のカメラは、今のカメラに比べるとすべて金属の削りだしで耐久性は高いと思いますが、何度かレンズマウントを曲げたこともあります。

こんな訳で、私には写真を撮るということにスマートな印象がありません。
体力勝負の力技というイメージがあります。

でも、楽しかったなぁ~